「更に息の長い支援へ...!」
〜南三陸町歌津地区を訪問して〜
(津波で崩落した歌津バイパス。住居は土台しか残って居らす、地盤沈下で満潮時には冠水します)
(歌津・港地区の仮設住宅です)
2011年9月17日から、JAFS関東地区会代表の岩田さんと私(管理人)は、
JAFSが震災直後から支援してきた宮城県南三陸町の歌津地区を訪ねました。
支援の拠点としているJAFS登米事務所の簡易ベッドに宿泊し、
翌18日は、吉野沢団地・仮設住宅の皆さんと、
高槻アート博覧会で展示する「うたつのタカラ」の巨大画布制作
をお手伝いしました。(既報:くわしくは、こちら)
その後、登米事務所で行っている地域情報誌:「桜通信」の発行や
商店街再開への支援、行政・地域との絆を絶やさないためのご家庭訪問などの
ようすを聞かせていただきました。
「桜通信」は、生活に密着した・今ほしい情報を得られる手段として、
地域の人たちにとても喜ばれていおり、発行部数・設置場所がどんどん増えている
とのことでした。
一方、被災地の方にも、さまざまな立場や環境の違いがある中で、
被災された一人ひとりの自立を支える支援の難しさなどを知りました。
生活基盤回復には、まだまだ遠い現地の厳しい状況を目の当たりにし、
掛けるべき言葉を失いました。
(土台だけとなった、かつての伊里前商店街付近。後ろは伊里前小学校)
(がれきの中から見つけた伊里前商店会の幟)
(復興を祈って植えた桜の木)
今回の訪問で知り得たことを、整理してお伝えすることはなかなか難しいのですが、
訪問を通じ、とりわけ強く感じたことがあります。
それは、歌津地区の皆さんが、途方も無く困難な状況の中で、
一人ひとり懸命に明るく前向きに進んでいこうとされていることです。
それは、サポートに行ったはずの自分たちのほうが、何十倍も勇気付けられる
ものでした。
私たちは、被災された方たちが失ってしまったものの大きさを、
知ることも埋めることもできませんが、
懸命な歩みを支え続けることはできると信じたいです。
そのためには、本当に息の長い支援が必要で、
多くの人の力を集めていく必要があることを、改めて痛感しました。
(郷土への想いを託して吉野沢の皆さんが描いた「うたつのタカラ」)