以下は(社)アジア協会アジア友の会のメールマガジンからの抜粋です。
◆◇ (社)アジア協会アジア友の会 メールマガジン第149号20110930
◇◆ 「アジア協会アジア友の会メールマガジン」
〜“共に生きる”草の根の人々のネットワークづくりを目指して〜
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今の日本は、3月の東日本大震災、9月の西日本を襲った台風12号による災
害と、まるで地球の悲鳴を聞いているようです。
9月23日〜25日に和歌山に17人のボランティアスタッフが入りました。今回
はその活動と、東北に贈った中古自転車寄贈プロジェクトのお話です。
□■1 台風12号豪雨災害の被災地復旧ボランティア
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9月22日の夜から、25日まで関西地区の土と水と緑の学校のスタッフを中心
に、台風12号で被災した新宮市に復旧ボランティアにいってきました。
自治体の支援もあり、申請をすれば往復の車の高速代がただになるカードを
大阪府が発行してくれます。先発隊は22日夜から現地に入りましたが、23日の
部隊は、朝9時に旧大阪中央郵便局を出発。現地に向かいました。
通常は、国道168号線を南下するのですが、災害で道路は封鎖されています。
海沿いに新宮市に向かいました。途中、封鎖されている道もあるため、新宮市
役所で、通行カードを発行してもらいます。
私たちは、熊野川町と高田を中心にボランティアに入りました。特に、熊野
川町はボランティアの数が足りないという情報が流れていましたが、この3連
休は関西からもたくさんのボランティアが入ったようです。
22日夜出発の先発隊の話では、長靴や軍手など活用道具が準備されており
ボランティア用のおにぎりまで用意されていたそうです。その支援物資は東
北の被災地からも送られてきており、日本をまたがって支援の心が届いてい
ました。
23日の夜からは、新宮市の土と水と緑の学校の経験者の方が、ご自分のダ
ンススタジオを夜間開放していただけたので、こちらで全員寝泊まりをさせ
ていただきました。
本格的な活動は24日からです。熊野川町に行くメンバー、高田のいろいろ
な拠点に応援に行くメンバーにわかれて、活動です。新宮市内も浸水しまし
たが山から離れているため、水がひけば復旧はしやすいのですが、高田や熊
野川町は山の土をけずって濁流が押し寄せてきています。
高田では、川底から高さ10メートル以上まで、水位が上がりました。その
濁流にそのまま家ごと流されたお宅もありました。床上浸水のお宅は土砂が
一緒に流れ込んでいますので、この土砂の片づけがボランティア活動のメイ
ンの仕事になります。
床上浸水した家は、形は残っていても床板までくさりかけていたり、床下
に入った泥が腐敗臭をただよわせるなど、とても、使い続けることができな
いような状況です。また、一度水をかぶった設備や本は、ほとんど廃棄する
しか方法がありません。それでも、泥を除き、きれいにすれば明日への希望
が見えるような気がします。
道路を中心に、復旧に300億円を超える数年越しの作業が必要との報道があ
りますが、東北同様、息の長い支援が必要と思います。是非、皆さんのご支
援をお願い致します。
■募金の方法
下記のいずれかの方法でご寄付をお願い致します。
【郵便振込】 口座名義:アジア協会アジア友の会
口座番号:00960−6−10835
※振替用紙の通信欄に「台風12号」とご記入ください。
【銀行振込】 銀行名:三菱東京UFJ銀行 中之島支店
口座番号: 普通 1007011
預金者名: 社団法人アジア協会アジア友の会
※お名前の前に「12」をご入力ください。 <例>12アジアタロウ
【インターネット口座への振込】
楽天銀行口座:0036
支店番号:209(リズム支店) 口座番号:7006892
※通信欄に「台風12号」とご入力ください。
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□■2 南三陸町向け中古自転車寄贈プロジェクト
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橋本 隆
JAFSサイクル・エイド事業では、放置自転車をアジアに贈る活動を続けて
います。このたびの東北大震災の災害地支援として、中古自転車寄贈プロジ
ェクトを実施しました。
8月4日、四条畷市から中古自転車(放置自転車)30台を、南三陸町の被災
者へ提供したいとの申し出がありました。JAFSでは、現地での支援活動を継
続するためJAFS登米事務所を開設しています。こちらで発行している桜通信
で広報し希望者を募ったところ、30世帯以上の応募がありました。
また、四条畷市から10台追加、計40台を提供できることになりました。
9月6日午後、中型トラック(堺南運輸)に40台を積み込み、二日間をかけて気
仙沼市の指定倉庫に配送。
JAFS登米事務所スタッフ3名と共に点検のうえ、2トントラックとバン2
台に積み込み、配布を開始しました。倉庫から歌津地区まで片道約15キロの
道を走り、午前中15台、午後から13台、計28台をその日の内に、二日後には
40台すべてを届けました。以下、アンケートにお寄せいただいた現地の声で
す。
(アンケートより)
・自転車を持っていなかったので助かります。ありがとうございました!大切
に使わせていただきます。
・ありがとうございました。皆様のあたたかいご支援にどんなにお礼を言って
も言いたりない思いです。前を向いて生きていきたいと思います。
・おかげさまで孫と一緒に自転車で遊んでおります。本当にありがとうござい
ました。皆様のご支援に感謝致します。
・ありがとうございました。10年若かったらボランティアに行きたいです。
・本当は、自転車通学の予定で購入するはずだったのですが、震災で通学が困
難になり購入していませんでした。息子はほしがっていたのですが、津波の来
た道を通学させるのは心配で買ってあげていませんでした。だいぶ道路もきれ
いになったのでこれから友達と通学できたらいいです。本当にありがとうござ
いました。
・ようやく自転車で走っても気持ち良い風を感じられるようになりました。あ
りがとうございます。
・私は100kg級の主婦です!今回このようなりっぱな丈夫な自転車をいただき、
私の体重にも大丈夫なものでしたのでとっても嬉しいです!(ダイエットにも
つながる…♪)本当にありがとうございました。
・いままで冠水地域を車で渡っていましたが、自転車で渡れるようになり助か
ります。ありがとうございました。
・津波で孫の自転車が流されてしまい不自由していた所なので大変助かりまし
た。通学に利用させて頂きます。ありがとうございました。