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Channel: アジア協会アジア友の会の地域グループ *****JAFS松原ぞうすい(雑炊・贈水)の会*****
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バングラデシュ少数民族・トエエモンさんの夢が現実に!井戸プロジェクトがもたらしたもの

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JAFS松原ぞうすいの会はNGOアジア協会アジア友の会(JAFS)の地域活動グループです。

安全な飲料水を求めるアジアの地域の人々に井戸を贈ることを目的に、その主活動として『ぞうすいの会』

 (雑炊・増水・贈水)があります。国内外からゲストをお招きして異なる文化や生活のお話を聞く集まりです。

 その国の雑炊(簡単な食事)を食べて、参加費の差額で井戸を贈ります。〜参加することがボランティア〜

JAFS松原は1997年にスタートしました。

今までに贈った井戸は、

第1基目2004年 カンボジア

第2基目2007年 ミャンマー

第3基目2008年 ラオス

第4基目2010年 バングラデッシュ

第5基目2013年 ネパール (予定)です

トエエモンさんの
バングラデシュ・少数民族(ラカイン族)の
井戸プロジェクトが完了しました!

3年前の松原ぞうすいの会でスピーカーとして登場したバングラデシュの少数民族ラカイン村出身のトエエモンさん。その時にお話しいただいた彼の夢「自分の村に灌漑用井戸を完成させて、農産物の生産により村人たちの暮らしを貧しさから自立させたい!」を覚えていますか?

その後、松原ぞうすいの会をはじめ、皆さんからの多くの温かい支援金が集まり、2011年11月から2基の井戸建設に着工。2012年頭に完成。その後、村外に建設した井戸には、その管理ハウスの建設が昨年末に完成しました。それまで、その周辺の農場は、乾期には完全に乾燥していてほとんど放置状態でしたが、灌漑用水ができたことによって2毛作が可能な緑の田んぼに生まれ変わっています。

年配の村人からは、「農作業する私たちにとって欠かせないものが手に入った。本当にありがたい。」と

喜びの声が届いています。

 

 <詳しくは下記ブログをご覧ください。井戸建設時の動画もあります!>

http://jafskanto.blog61.fc2.com/blog-category-11.html

トエエモンさんから、以下のメッセージをいただきました。
バングラデシュ東南部ラカイン村井戸プロジェクトの終了報告

 

バン グラデシュ東南部に位置するコックス・バザール県ラム郡の農村の一つパネールチョラ村はラカイン人居住地です。村人は少数民族の中でも、最も数少ないラカ イン族であり、昔から仏教等を信教している人々です。村には、全体で45世帯のラカイン族の人々が居住し、主に農業を営んで生計を立てています。村では、 自然災害や農業インフラが整備されていないといった不利な農業状況のため、農家の期待通りには農産物が栽培できず、自給用にも達していないことから、村人 はいつまでたっても貧困の悪循環から抜け出せないままの生活を繰り返しています。

  雨期には一気に雨が降り出し、農場が浸水することで、農 家は思いどおりに農産物が生産できない状況にあります。反面、雨が降らない乾期になると、農場はカラカラに乾燥し農産物生産に適しない状態になります。そ のような状況でも、当該地域では、農業インフラさえ整備されれば、農業生産が十分に増える余地があります。そして、農産物の増産は農家生計の改善のみなら ず、その地域の貧困の緩和と同時に、子供の健康と教育の改善に直接的または間接的に繋がっているのです。その上、少数民族であるために社会的また経済的に 弱者となっている人々が十分に自立することに協力するという意義もあるのです。以上の事情を踏まえた上で、乾期でも栽培できて農産物の生産が可能となる支 援を行うことが農業増産により効果的であると考えました。そうして、アジア協会アジア友の会(JAFS)の協力を得て、2010年に村に2基の深井戸を建 設するプロジェクトが立ち上がりました。深井戸建設により、乾期栽培だけではなく、雨期栽培が可能となり、二毛作を行うことが出来るようになることが期待 されたためです。

 パネールチョラ村では、そのような理解と期待に基づき、農業水利施設等インフラ建設事業として、2基の深井戸堀り事業を JAFSと村人の相互協力で実施することになりました。また、井戸建設後は、村人による共同管理と運営により事業を継続するという体制をとるよう、 2010年当初から取り組んできました。ただ、事業を開始するにあたっては、予算をまかなうだけの資金を集めるのが一苦労でした。個人寄付をいただきなが ら、コツコツと雑炊の会、グローバルフェスタ等を通じた資金集めを行っているうちに、松原ぞうすいの会の皆様の支援などで、予算に十分な資金が集まるよう になりました。

 以上、事業の立ち上げと資金集めを簡単に説明しましたが、以降の現場での仕事も簡単な作業ではありませんでした。なかでも、 井戸掘り作業の開始までが最も大変でした。業者と交渉した結果、作業準備などでミスマッチが生じ、作業時期の若干の調整、というより作業が延長されると いったこともありました。

 実際に、井戸掘り道具運び、場所選択、井戸を掘るための枠組み作りといった、第1基目の井戸掘り作業を開始したの が2011年11月ごろからでした。第1基目の井戸は管理のしやすさを念頭において村内に建設することにしました。井戸堀り作業は、基本的に24時間無休 で、労働者の交替体制で実行し、第1基目は深さが670フィート(約200メートル)で水源にあたりました。そして、深さが800フィート(約240メー トル)の第2基目の井戸は、村から離れた場所に建設することにしました。その周辺は、乾季には元々農業用水が引けない場所であったため、井戸建設以前は、 周辺の農場はほとんど放置状態に置かれていました。しかし、第2基目の井戸が完成した当時から、その周辺でかつて乾期には完全に乾燥していた農場が、ほぼ 2毛作が可能な緑の田んぼに生まれ変わっています。当時、現地農家のある年配の方からの大喜びの声がJAFS報告書に載ったことを覚えておられる方もい らっしゃるでしょう!! また、村外の井戸では、管理ハウスを作らなければならなかったのですが、井戸自体は2012年初に完成したのに対し、村外の井戸 の管理ハウス建設等が完全に終了したのは、2012年の後半でした。

 JAFS本部の皆様と、支援の手を差し伸べてくださったJAFS関東の 皆様には、全力のご協力を頂き本当にありがとうございました。井戸は村人たちで確かに管理して、未永く使用していきたいと考えています。また、同様の事業 は社会的立場や経済力が弱い人々の生活状況を改善し、子供の健康や教育を支えることに繋がることから、事業の成果は長く続くことが期待され、事業としての 価値は短期的な経済的価値を超えるに違いないと思っています。―トエエ モン



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